ニュースリリース
2021年 年頭所感
新年明けましておめでとうございます。
昨年は、新型コロナウイルス感染拡大という未曽有の事態下において手探りの事業運営となりましたが、各事業において新たな価値観を見出した年でもありました。終息の見えづらいコロナ禍の渦中ではありますが、森トラストグループは、夜明けは必ず来るという強い信念を持ち、2021年、この瞬間を無駄にすることなく事業を推進してまいります。
不動産事業では、昨年竣工した「東京ワールドゲート」にテナントや店舗が段階的に入居し、当社のフラッグシップエリアである神谷町にクリエイティビティを高める多彩な機能が実現されつつあります。一方、テレワークの導入により、オフィス事業はそのあり方が大きく変化し、価値を改めて熟考する機会となりました。現在進行中の「(仮称)赤坂二丁目プロジェクト」(2025年度竣工予定)は国家戦略特区に認定されており、ポストコロナを見据えた共創・共栄の持続可能な街づくりを意識し、進めていきたいと考えます。
ホテル&リゾート事業では、渡航制限によりインバウンド需要が蒸発するなど環境が一変しましたが、国内の観光ニーズの力強さを再認識する契機ともなりました。昨年は、「東京ワールドゲート」内にある「東京EDITION虎ノ門」に加え、「JWマリオット・ホテル奈良」と「ヒルトン沖縄瀬底リゾート」の3つの大きなプロジェクトが完成しました。本年は、東京と沖縄においてそれぞれ建設中の「東京EDITION銀座」と、この時代ならではの『暮らすように楽しむ』という新しいバケーションスタイルを提案する「ザ・ビーチリゾート瀬底 by ヒルトンクラブ」が開業する予定です。ワーケーションという新しい旅のスタイルの提案を通じて国内観光の新規需要の創出に取り組むとともに、将来必ず回復するインバウンドを見据えた観光DXの推進にも力を入れる一年にしてまいります。
新規事業としては、今後さらに高まることが予想されるウェルネスニーズに着目し、グループを横断してウェルネス・エクスペリエンス「Wellness Go」を提供することで、人々の健康で充実したライフスタイルの実現をサポートしています。昨年10月には、良質な空気環境の提供を開始するべく、米国Pure社との日本独占販売店契約を締結し、ホテルやオフィスなど様々な施設に対して「Pure wellness room」の販売を推進しています。今年も引き続き、ニューノーマル時代の社会において不可欠なテーマである、ウェルネス領域の深堀りを行ってまいります。
さらに、当社の様々なリソースを活用するなどしたDXへの取り組みも推進し、既存事業の枠組みを超えた新しい領域にチャレンジし続けます。そして、ポストコロナを見据えたニューノーマル創造のけん引役となり、コロナ禍というピンチをチャンスにする気概を持って、逆境下の経営に挑みたいと考えております。
森トラストグループは、コーポレートスローガン『Create the Future』を旗印に、時代の変化に適応した柔軟な発想とアプローチで、ニューノーマルを見据えた新しい価値の創造を通して、経済の発展と社会課題の解決に貢献してまいります。