ニュースリリース
森トラスト サーモンの陸上養殖プロジェクトに参画 高まるニーズに応え、安全な食を安定的に提供
森トラスト株式会社(本社:東京都港区 代表取締役社長:伊達 美和子)は、三重県津市においてアトランティックサーモン養殖を実施するピュアサーモンジャパン株式会社の運営ファンド「8F Aquaculture Fund Japan I LP」に出資し、サーモン陸上養殖プロジェクトに参画します。
プロジェクト概要と参画の経緯~安全性・安定性を重視~
当プロジェクトは、陸上でアトランティックサーモンの養殖・加工までをおこなう施設を三重県に建設し、2027年の出荷開始を目指します。
生産量は年間約1万トンで、国内最大級の規模を誇ります。建設予定の施設においては、外界の海水と接せず閉鎖された環境で養殖をおこなうことから、ウイルスや寄生虫の侵入を防ぐので抗生物質を使用せずに育成が可能です。

近年、魚介類の中でもサーモンを含むサケの人気は高く、マグロやブリなどと比較しても、年間の1人当たり購入量が最も多い魚種です(※)。
人気がある一方、国内の海面養殖においては海水温上昇などの環境要因、海外養殖においては為替の影響により、品質や価格を一定に保つことが難しくなってきています。
国内の陸上養殖においては、施設内で生育環境を管理することができ、また海外からの輸送と比較して為替の影響を受けにくく、鮮度高く加工し提供可能であることから、安全性・安定性の観点で近年高い注目を集めています。
「閉鎖循環式陸上養殖システム」(RAS式)を採用し、環境負荷を軽減
養殖施設は「閉鎖循環式陸上養殖システム」を導入予定で、使用した水を施設内でろ過・殺菌した上で再利用することで、排水を抑えるため周辺の水質を汚染することがありません。水資源の効率的な利用のみならず、環境負荷の軽減にも寄与します。
輸送においても海外から空輸した場合に比べて、CO₂を削減することが可能であり、養殖から流通の過程で安全性の向上と環境課題への貢献が期待されます。
当社は、今後もサーモンへの高いニーズに対し安全性・安定性高く供給が可能であり、加えて環境負荷を抑えた形で持続可能なビジネスモデルであることから、プロジェクトへの参画を決定いたしました。
※出典:水産庁「令和5年度 水産白書」より引用『生鮮魚介類の1人1年当たり購入量及びその上位品目の購入量の変化』(https://www.jfa.maff.go.jp/j/kikaku/wpaper/R5/attach/pdf/240611-5.pdf)
森トラストのイノベーション投資について
当社は、2017年よりオープンイノベーションによる新規事業創出を目指すイノベーション投資戦略を策定し、CVC活動のほか、ベンチャーキャピタルへの出資等を推進してきました。当社が持つリソースやネットワークと掛け合わせ、協業シナジーを創出しています。
森トラストグループでは、引き続き当社グループがもつ既存の事業領域に関連する分野のみならず、常に新しい分野に目を向け出資先を選定し、事業の付加価値向上や新たな事業の創出を目指してまいります。
詳細情報/補足情報
ピュアサーモンジャパン株式会社 概要
会社名 | ピュアサーモンジャパン株式会社 |
代表者 | 代表取締役社長 エロル エメド |
本社所在地 | 東京都港区南青山1-15-3ペガサスビル2階 |
養殖場 予定地 | 三重県津市森町 |
養殖場 敷地面積 | 137,034㎡ |
養殖場 延べ床面積 | 約70,000㎡ |
養殖場 構造 | 鉄鋼造・一部2階建て |
事業概要 | アトランティックサーモンの陸上養殖(閉鎖循環式陸上養殖システム/RAS式)・加工事業 |
8F Aquaculture Fund Japan I LP の概要
ファンド名 | 8F Aquaculture Fund Japan I LP |
投資対象 | 三重県津市のアトランティックサーモンの閉鎖循環式陸上養殖施設を保有する合同会社三重RASアトランティックサーモンプロジェクトと運営会社のピュアサーモンジャパン他、関連会社 |
運用期間 | 8年 |
当社の出資額 | 非開示 |
<本件に関するお問い合わせ先>
森トラスト株式会社 広報・マーケティング部 担当:西田
TEL:03-6435-8433 MAIL:koho@mori-trust.co.jp
(記載内容は予告なく変更となる場合があります。最新情報は上記お問い合わせ先までご連絡ください。)