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互いを認め、助け合い、共に新しいものをつくり出す。
そんな社風を大切にし、進化させていきたい。

互いを認め、助け合い、共に新しいものをつくり出す。そんな社風を大切にし、進化させていきたい。

森トラストでは「自ら考え、企画し、実行する人財」を育てるため、さまざまな取り組みを進めている。例えば、新入社員研修では入社1年目で3部署を経験し、その集大成として各人が考える新規事業や新たな取り組みを発表するが、そこでの提案が実際に制度化されるケースも。また、 社内プレゼン大会や社員表彰制度などに加え、「ファミリーデー」など新たな交流イベントも続々と開催されている。どんな人がどんな考えで進めているのだろうか。


―総務人事部人事グループ兼人財開発室の山本紘暉は、大の人好き、イベント好き。人事グループを希望したのも「自分の好きなことや経験を活かしながら、たくさんの人と熱く関わっていきたい」という想いからだ。その根底は学生時代に育まれた。

山本:高校のとき、人と違ったことをしたいと思い、華道部に入部。男子部員が少ない中で目立つことの面白さに目覚めました(笑)。大学時代は、北海道の「YOSAKOIソーラン祭り」の学生実行委員会に入り、すっかりのめり込んでいました。観客動員数200万人規模の祭りですが、実はもともと学生が始めたもので、以来お祭りのメインステージはずっと学生が運営しています。学生の身で、テレビの生中継で司会をしたり、MCを任されてイベントを企画運営する醍醐味を知り、自分で周りを巻き込み面白いものをつくってみたいと思うようになりました。

総務人事部人事グループ兼人財開発室 山本紘暉

―その流れでいけば、卒業後は広告代理店とか、イベント会社とか、司会やタレントを目指す途もありそうだが、なぜ、森トラストだったのだろう。

山本:もともと都市や街づくりに興味を持っていて、大学で都市地理学を学んでいたこともあり、将来は「未来永劫、形として残るものに関わりたい」という思いがありました。 たくさんの人とイベントを一緒に創り上げ、一体感や達成感を味わえた経験から、様々な関係者を巻き込んで街づくりを行う不動産デベロッパーに憧れを持ち志望しました。

―入社して10年。総務部、広報部を経て総務人事部人事グループ兼人財開発室へ。「どの部署でも、学生時代の経験がさまざまな形で役立っている」という。

山本:広報部ではメディア担当を経て、エリアマネジメントチームの一員に。当時はエリアマネジメントの黎明期。当社が開発を進めていた御殿山エリアと神谷町エリアで地元の方々や企業との協議会をゼロから立ち上げ、祭りやイベントの企画・運営に関わり、地元の方々と一緒に神輿も担ぎました。この経験を通じて、イベント自体は1日限りでも、その背景には住み続けている方々の想いや地域の文化があることに気づき、改めて祭りやイベントの意義を学ぶことができました。

総務人事部人事グループ兼人財開発室 山本紘暉

―「当社の魅力の一つは、若手でも自ら企画し、トップに提案できることです」と山本は言う。社内プレゼン大会「MT TALK」や、成果を上げた人や頑張った人を表彰する「MT アワード」などの企画・運営にも深く関わってきた。彼が実行委員会のリーダーを務めた第3回「MT TALK」は、HR(ヒューマンリソース)関連で最も権威ある賞の一つ、「HRアワード2019」の企業人事部門で入賞している。

山本:どうせやるなら、イベント化してみんなで一緒に盛り上がった方が楽しいんじゃないかと思い、第3回「MT  TALK」では『観客ゼロ』(全員が主役)をコンセプトに開催しました。また、司会経験を生かして社員をインタビューして社内ラジオで放送したり…。「これがやりたい!」という意欲があれば、年齢や所属部署に関係なく、いろいろなことに挑戦できる場と機会がある会社だと思います。実際に入社2カ月の新入社員と一緒に管掌役員にプレゼンしたことも。そういう意味では入社したばかりでも「自ら考え、企画し」まではできている。「実行する」には先輩社員のサポートが必要ですが、それによって互いに成長することができます。

当社のもう一つの魅力は、優しい人が多くて、組織も思考もフラットなこと。立場や考えが違っても衝突するのではなく、「互いに認め合い、助け合って、共に新しいものを創り上げていこう」という社風があります。この10年間で新入社員やキャリア入社の社員の割合が高まりましたが、そういう社風は少しも変わっていない。これは凄いことだと思います。ですから、人事として、そういった良さをもっともっと引き出せるようなことをどんどんやっていきたいと思っています。

―新入社員研修もユニークだ。新入社員は入社1年目に3部署で業務を経験したのち、部署改善や新規事業提案など、社長を前に自らの1年間の集大成ともいえる発表を行う。
本発表での提案が実際に社内制度化したものの一つに「アイノーミー」がある。この制度を提案し、現在、総務人事部人事グループ兼人財開発室に所属する池山萌香に制度の主旨と内容を説明してもらおう。

池山:入社1〜2年目の社員やキャリア採用社員(=新顔社員)を交えた懇親会(ランチや飲み会)に対して、費用の一部を会社が補助する制度です。異なる部署や年代を超えた交流を進めるため、参加するメンバーの所属部署が多いほど、また、年代が広いほど補助額が増えます。同期や同じ部署の人とはよくランチや飲み会をしても、違う部署や年代の方とはなかなか交流する機会がつくれません。でも、大学時代のサークルの経験から、いろいろな背景を持っている人や異なる年代の人が混じり合う方が面白いし、刺激もあると感じていたので、それを実現しやすい仕組みがあるといいな、と思って提案しました。

例えば、若手社員が役員の方や他部署の方を誘いにくいじゃないですか。でも、この制度があれば、「50代の枠が足りないので参加していただけますか」とか、「部署の数が足りないので、ぜひ!」とか、声を掛けやすいんじゃないかと思ったのです。自分自身、いろいろな人と飲むのが好きなのでこんな制度があればなと(笑)。ただ、それだけでは社内制度として提案する根拠が弱いので、近年新顔社員が増えている状況など、人事からいろいろデータも出していただき、論理的に肉付けしました。

ちょっと真面目に言うと、学生時代は精神保健学を専攻しており、「帰属意識」に関心があったので、提案のテーマは個人と組織の関係性にしようと思いました。どうすれば組織に愛着を感じるか、仲間と一体感を持てるかを調べて、その方法を考えようと。会社への帰属意識が高いほど退職者が減るし、仕事のパファーマンスも上がる。そこで「アイノーミー」のほか、社員の家族を会社に招くイベント「ファミリーデー」なども提案しました。

総務人事部人事グループ兼人財開発室 池山萌香

山本:実際、池山さんの「アイノーミー」制度の効果は大きかったと思います。私自身、社内の知り合いがすごく増えました。池山さんは制度を提案しただけでなく、申請の承認業務も担当し、自らも思い切り楽しみながらフルに利用している(笑)。だから、まだ入社2年目 (※取材当時)なのにめちゃくちゃ顔が広い。

池山:毎日は飲んでいませんよ!(笑)。いろいろな集まりに参加して、楽しく交流させてもらっているとは感じています(笑)

山本:イベントって、好きな人が楽しみながら運営することがとても重要です。池山さんも僕も楽しいから新しいことにどんどん挑戦できるし、社内もいい雰囲気になってきていると思います。

総務人事部人事グループ兼人財開発室 山本紘暉

―池山は、大学時代、50年の歴史があるバレーボールサークルの代表を務めた。現役学生だけで約100人、合宿にはOBも多数参加して飲み会も開催する。そうした経験から世代を超えた交流の面白さを知り、「人を集める、まとめる、動かすこと」を身につけた。では、池山自身はどうして森トラストを選んだのだろうか。

大学では医学部健康総合科学科に進み、大学院では労働者のメンタルヘルスを中心に研究しました。その中で「そもそも働く環境を変えないと効果がないのでは」と思い、オフィスに興味を持ちました。これが表向きの理由(笑)。実は、就活でいろいろな分野の企業のインターンに参加して、森トラストが一番楽しかった。これが本音です。

社員の方々から「楽しい会社だよ」と聞いていましたが、本当にそれを実感したのは新本社に移転した2年目。Lobbyやラウンジで開かれるイベントや飲み会に参加しているうちにどんどん知り合いが増えました。知り合いが増えれば増えるほど、楽しさも増えるんだなと実感しています。

山本:新本社は全部署がワンフロアで、席は予約制のフリーアドレス。自然に他部署の人と会話する機会が増えた上に、イベントを催す場が社員の導線上にあるので、僕自身も縦横斜め、指数関数的に顔見知りが増えて他部署の人との相談や調整がとてもやりやすくなりました。多分、他部署でも同じことが起こっていると思います。もちろん業務に集中したいときは集中できる席もありますし、イベントへの参加も完全に自由です。働き方のみならず、会社での過ごし方の選択肢がすごく広がったと思います。

池山:キャリア採用の方の入社パーティーもLobbyで開きました。山本さんから「新本社のLobbyはいろいろなイベントに使える。どんどん企画を考えてほしい」と言われて提案した企画の一つです。パーティーには役員や部課長にも参加していただき、とても好評でした。社員の家族を会社に招待する「ファミリーデー」も大成功。社員を含め約300人が参加してくださり、参加者の満足度はなんと99%でした。

総務人事部人事グループ兼人財開発室 山本紘暉/総務人事部人事グループ兼人財開発室 池山萌香

山本:当初、いきなりこういった制度やイベントを導入しても、積極的に参加してくれる人はいるだろうかと心配でした。でも、一度参加した人が別な仲間を誘ってくれたり、乗り気でなかった人が次回も参加してくれたりして和気藹々とした雰囲気になっているように思います。本社オフィスは「ひとりひとりが生き生きと、自由に働くことができるように」という考え方でつくられていますが、イベントもそれに寄与していけるように思います。

―最後にこれからの展望を聞いた。

山本:まだ十分に踏み込めてない領域があります。例えば、役員と若手が気軽に懇親できる場と機会をもっとつくるとか、職種を超えた交流を深めるとか、どんどん垣根を取り払って自由に交流できるようにしたいです。一人ひとりの関係性が深まることで互いの仕事に関する理解も深まるし、連携もしやすくなり、協力して新しいことにチャレンジできる。そして、チャレンジした人を「MTアワード」で表彰し、みんなで讃える文化を創る。そういうサイクルを回していきたいと思っています。

池山:本社移転したタイミングだからこそ、新たな試みやイベントなどをやりやすかったし、社員の皆さんも積極的に参加してくれたところもあると思います。この流れをどう継続するか、そういう仕組みを創り上げたいです。 制度の持続性と進化が大切だと思っています。

総務人事部人事グループ兼人財開発室 山本紘暉/総務人事部人事グループ兼人財開発室 池山萌香


Profile
山本紘暉(やまもと・ひろき)
北海道出身。大学時代は北海道を代表する「YOSAKOI ソーラン祭り」の学生実行委員会として、MCを経験。2014年森トラスト入社。総務部、広報部を経験した後、2020年3月より総務人事部人事グループ兼人財開発室に。新卒採用や新卒&キャリア入社社員の研修などを担当する傍ら、「社内ラジオ」や「MTアワード(表彰制度)」などの新たな取り組みにも積極的に関わる。趣味はボウリングとラーメン・インスタグラム。趣味が高じて2022年にボウリング部を設立。1ゲームの最高ストライク数は9。

池山萌香(いけやま・もえか)
広島県出身。大学時代は半世紀の伝統を持つバレーボールサークルの代表を務める。2022年森トラスト入社。1年間の新人研修を経て総務人事部人事グループ兼人財開発室に。新卒採用や社内親睦会の企画実行のほか、新人研修、風土改革などに意欲的に携わる。入社1年目の発表が社内交流を推進する制度として正式採用され、自らも積極的に様々な社内交流会に参加。 好きな飲み物はビール、プロ野球では熱烈なカープファン。

総務人事部人事グループ兼人財開発室 山本紘暉/総務人事部人事グループ兼人財開発室 池山萌香